米国国務省は、戦略上緊急に必要とされる外国語を話せる人材を育成および準備することを目的として、2006年からクリティカル・ランゲージ・スカラシップを開始しました。米国の大学生に、海外での言語学習に対し、奨学金を全額支給するものです。言語に没頭できる集中授業は、学生による他国の言語や文化の多様性の理解を促進し、国家間の友好関係を確立することをその主旨としています。2016年に米国国務省が初めて台湾CLSコースを開催した際には、成功大学がこれを実施しました。非常に優れた効果が見られたため、現在でも成功大学がこのコースを継続して実施しています。本コースの期間は8週間で、ハイレベルで言語に没頭する集中授業が実施されます。

台湾と米国の双方向の教育交流を促進するため、教育部国際および両岸教育司ならびにアメリカン・カウンシルズ（American Councils for International Education）は、「次世代の米国の学生が台湾で中国語と文化を学ぶことに関する覚書」を締結し、「台湾夏季インテンシブ言語プログラム」を解説しました。米国国際教育委員会は、中国語を学ぶ意欲のある学生や台湾に興味のある米国の学生を毎年30名から50名選出し、台湾で中国語とその文化を学ぶよう派遣を行っています。当センターは、2016年から本プログラムを開始しました。プログラムの内容には、言語、歴史、政治経済、社会制度等の研究課程が含まれています。また、文化的活動やフィールドワーク、講座などの多様な学習方法および体験方法を組み合わせ、米国の学生が中国語を習得すると同時に、台湾の社会や文化をより深く知ることができるようになっています。TISLPは、2019年9月に米国の「中国語フラッグシップ」海外夏季プログラム（Chinese Language Flagship Overseas Summer Program）として認定されました。

台米姉妹関係連盟 (TUSA) は、2003年に米国アーカンソー州で設立され、米国在住の葉雲旗教授により創設されました。葉雲旗教授はアーカンソー医科大学の生化学および分子生物学名誉教授であり、生物学者ならびに分子生物学者です。TUSAは非政府、非営利の民間組織であり、学術交流と民間協力を通じて、台湾と米国の友好関係を促進し、世界平和を促進することを設立趣旨としています。
2012年の本学でのTUSAプログラム開始から現在まで、米国の42の州と2つの行政区の70余りの大学から、386人の学生がTUSAプログラムに参加しました。TUSAプログラムは、米国の高等教育における国際的競争力を育成することを目標としています。プログラムの計画においても、言語学習とクロスカルチュラル・リテラシーの育成の双方に重きが置かれています。TUSAプログラムは多くの米国の大学生からの高い評価を受けており、本学にとっては、台湾について示すより多くの機会を得るとともに、包括的なプログラム内容と成果を提供する機会となっています。

関西大学（日本）・成功大学二カ国語スタディ・アブロード・プログラム (NCKU-CLA/KU-FFLS Dual Language Study Abroad Program)
南山大学（日本）中国語研修プログラム (Nanzan University Chinese Language and Culture Immersion Program)
新潟大学（日本）中国語研修プログラム (Niigata University Chinese Language and Culture Experience Program) （成功大学理学部との提携）

アトランティックカレッジ（米国）中国語研修プログラム (NCKU-COA Human Ecology Abroad in Taiwan)
カリフォルニア大学バークレー校（米国）夏季ビジネス中国語プログラム (University of California, Berkeley Summer Program)

テュービンゲン大学（ドイツ）中国語コース (Eberhard Karls Universität Tübingen Summer Short-term Chinese Program)
高等科学技術学院航空学科（フランス）海外セメスター中国語研修プログラム (NCKU IPSA Semester Abroad Chinese Program) （成功大学航空宇宙工学科との提携）

オークランド大学（ニュージーランド）中国語研修プログラム (NCKU-UOA Study Abroad in Taiwan)